データ復旧
株式会社ピーシーキッド
データ復旧の豆知識
データ復旧の豆知識
PC起動後、BIOS画面から進まない
BIOS画面から進まない原因
BIOS ( Basic Input Output System ) は、マザーボード上にあり、PCの初期設定やハードウェアの制御を担うROMです。システムセットアップとも言います。OSに主導権が渡る前に、ストレージやマウス、キーボードなどの制御を行います。PCが正常に起動しない、BIOS画面から進まないときは、何が原因で起動できないかの原因を探ることが大事です。BIOS画面のままPCが起動しない場合、PC内のHDD・SSDやハードウェアの破損、Windows Boot Managerのエラーなどが考えられます。BIOS画面はPC部品を制御するための管理画面なのですが、Windows Boot Managerにエラーが生じるとBIOS画面のままかたまってしまい、Windowsをロードすることができません。また、マザーボード上のCMOSバッテリが消耗すると、BIOS設定が初期化され、正常に起動できなくなることがあります。この場合はバッテリを交換する必要があります。単純に帯電によって起動しない可能性もあるので、放電を試してみてもいいかもしれません。
BIOS画面から進まなくなったときは表示されているメッセージをメモや写真に残しておくことが大事です。メッセージが、エラーを解決する糸口になるかもしれないからです。しかし、エラー表示がされているということはBIOSに信号が送られているということなので、BIOS画面から進まないのは、BIOSが原因ではないということです。Windowsには「セーフモード」という機能がついています。キーボードやマウス、グラフィックなどのドライバのような最低限の機能だけでWindowsを起動するのが、「セーフモード」です。このモードを使ってWindowsが起動するのか、それとも完全に起動しないのかを確かめることができます。BIOSの画面から進まないときは、BIOS画面でF8キーを連打することでセーフモードに入れます。セーフモードが起動しないのであれば、Windowsが起動できない状態になっています。セーフモードが起動するのであれば、インストールされているドライバに異常があるため、Windowsが起動しないということです。
BIOSの画面から進まないときの対処法
BIOSは正常に機能していても、Windowsが起動しないときに、「oparating system not found」( OSがみつかりません。)というエラーメッセージが表示されていることがあります。HDDやSSDに障害がある、システムファイルが破損しているなどの原因でWindowsが起動しないときにこのメッセージが表示されます。他にも以下のようなメッセージが表示されることがあります。
BIOSの画面から進まないときの対処法をいくつかご紹介します。( OSが起動しない場合、システムファイルの破損が原因とは限らず、内部SSDやHDDに問題がある場合もあり、その場合はBIOS画面のままPCを使い続けると、保存されているデータの破壊が進んでしまう可能性があるので「データ復旧」をご希望の方は、以下の方法は試さず、すぐに専門業者に相談することをおすすめします。)
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- スタートアップ修復
- スタートアップ修復は、システムファイルの破損を検知し修復する機能です。PCの強制終了と再起動を何度か繰り返してスタートアップ修復を起動することで問題が解決される可能性があります。PCの強制終了と再起動が何度か行われると「自動修復」画面が表示されます。「詳細オプション」をクリックすると、「オプションの選択」画面が表示されるので、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」の順にクリックします。スタートアップ修復が始まるので、終了するのを待ちます。スタートアップ修復には時間がかかりますので、ノートPCの場合は途中で充電が無くならないように注意します。この方法は、まだストレージに重要なデータが保存されていない場合に試したい方法です。
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- セーフモードで起動してみる
- Windowsには「セーフモード」という機能があります。キーボード、マウス、グラフィックのドライバという最低限の機能だけでWindowsが機能するモードです。セーフモードでWindowsが起動するかどうかを試してみて、起動しない場合はHDD、SSD、OSを起動するためのプログラムの破損などさまざまな原因が考えられます。「セーフモード」でWindowsが起動する場合は、ドライバの破損などが考えられるため、正しいドライバを入れなおすことで、正常にWindowsがロードされる可能性があります。
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- ブートセクターの修復
- ブートセクターとは、OSを起動するために必要なコードがある領域で、ここに問題があるとPCを起動できなくなります。原因も修復の仕方も様々ですが、PCをつけっぱなしにしていることなども原因の一つに挙げられています。回復ドライブがあれば、それを使ってブートセクターの修復を行えば、問題が解決する可能性があります。OSが古くなったことなどをきっかけに新しいPCを購入する方は、購入時に予め、Windows11のOSを復元するための回復ドライブを作成しておくことをおすすめします。回復ドライブの作成には32GB以上の容量のUSBメモリもしくは外付けのHDD・SSDが必要です。なお、暗号化機能付きのUSBメモリなど、一部のUSBメモリは、回復ドライブ作成に対応していない製品があります。ご注意ください。
