データ復旧
株式会社ピーシーキッド
データ復旧の豆知識
データ復旧の豆知識
Cドライブの容量不足
Cドライブの役割
ドライブとは、データの保存場所を指し、物理ドライブと論理ドライブがあります。物理ドライブは、HDDやSSDなどのPC内のストレージのことで、論理ドライブは、実際にデータを保存できる領域のことです。例えば物理的には1つしかストレージがない場合でも、保存領域を区切り、複数の論理ドライブとして使用することができます。パーティションを区切り、CドライブにはOSのシステムファイル、Dドライブには、ダウンロードしたアプリケーションや、作成した文書ファイル、画像や動画ファイルなどを保存するなどの使い方があります。パーティションを区切り、CドライブにはOSのシステムファイル、Dドライブには、ダウンロードしたアプリケーションや、作成した文書ファイル、画像や動画ファイルなどを保存するなどの使い方があります。ドライブはZドライブまで分けることができます。
Cドライブの空き容量を増やすには
WindowsPCが動作するためのシステムファイルやアプリケーションファイルなどは基本的にCドライブ内にあり、アップデートのたびにシステムファイルが増えていきます。また、ブラウザのキャッシュやクリップボードなどの一時ファイルなども溜まっていき、Cドライブの容量を圧迫します。Cドライブの容量を圧迫するファイルには以下のようなものがあります。
- アプリケーションインストール時の一時ファイル
- インターネット一時ファイル
- システムログファイル
- 古いOSインストールファイル
- 隠しファイル
- キャッシュ
Cドライブの容量を調べる
Cドライブの空き容量が少なくなってくると、PCの動きが遅くなってきます。そこで、Cドライブの空き容量が現在どのくらいあるかを確認したいと思います。
- Cドライブの空き容量を確認する方法
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- 1. スタートボタンを右クリックし。表示されているメニューから「エクスプローラー」を選びます。
- 2. 「エクスプローラー」が表示されたら、左側の項目から「PC」の下にあるローカルディスク(C:)を探します。
- 3. ローカルディスク(C:)を右クリックして「プロパティ」を選択します。
- 4. プロパティ画面を見ると、中ほどに使用領域と空き領域が数字と円グラフで表示されています。
新しいアプリケーションのインストール先を別ドライブに保存するよう設定
Windowsの初期設定では、アプリケーションのインストール先はCドライブが指定されています。初期設定のまま、使用するアプリケーションが増えていくとCドライブの容量がいっぱいになり、PCの挙動に影響を及ぼす一因となります。他のドライブの容量に余裕がある場合は、アプリケーションの保存先を別ドライブに保存する設定に変更するのが得策です。アプリケーション以外にも、作成・受領したドキュメントファイル、音楽ファイルや画像ファイル、動画ファイルなども、ここから保存先のドライブを変更することができます。
- 保存先をCドライブ以外の場所に保存する方法
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- 1.スタートボタンをクリックします。
- 2.設定ボタン(ギアアイコン)をクリックします。
- 3.Windowsの設定から「システム」をクリック
- 4.項目から「ストレージ」を選びクリック。
- 5.ストレージの詳細設定の下向き矢印をクリックし、「新しいコンテンツの保存先」を選ぶ(図:1参照)
- 6.「新しいコンテンツの保存先」エリアで、アプリケーションやドキュメントの保存先を変更できます。
ディスククリーンアップを実行
PCのディスククリーンアップとは、PCに保存されているデータの整理や掃除のことです。アプリのインストール時や、エラーが発生したときのログ、インターネット使用時のキャッシュなど、そのときしか使われない可能性がある一時ファイル等がCドライブに溜まっていきます。それらの、PCの動作には全く関係の無いファイルや無くても困らないファイルがSSDやHDDの保存領域を無駄に占拠していることでデータの読み書き速度が遅くなる原因になる場合があります。それらの不要なファイルを安全に消去してくれるのが、ディスククリーンアップです。定期的にディスククリーンアップを行うことで不要なファイルを減らすことができ、SSDやHDDの空き容量を増やし、読み書き速度を速めることができます。ディスククリーンアップには、システムファイルを含むPC全体のファイルを対象に行う場合と、使用しているユーザーのファイルを対象に行う場合で方法が違います。
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- ユーザーのファイルを対象にディスククリーンアップを行う
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- 1.タスクバーから、「エクスプローラー」をクリック。
- 2.左側のナビゲーションウィンドウから「PC」をクリックします。
- 3.右ペインからディスククリーンアップを行うドライブ(例:(C:)ドライブ)をクリックして、... ( もっと見る ) をクリックし、メニューリストの中から「クリーンアップ」をクリックします。
- 4.「ディスククリーンアップ」が表示されます。「削除するファイル」ボックスから削除したくない項目のチェックを外し「OK」をクリックします。(図:2参照)
- 5.これらのファイルを完全に削除しますか?というファイルが表示されたら、「ファイルの削除」をクリックします。以上で操作完了です。
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( 図:2 )
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- PC内の全てのファイルを対象にディスククリーンアップを行う
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- 1.タスクバーから、「エクスプローラー」をクリック。
- 2.左側のナビゲーションウィンドウから「PC」をクリックします。
- 3.右ペインからディスククリーンアップを行うドライブ(例:(C:)ドライブ)をクリックして、...(もっと見る)をクリックし、メニューリストの中から「クリーンアップ」をクリックします。
- 4.「ディスククリーンアップ」が表示されます。「削除するファイル」ボックスから削除したくない項目のチェックを外し「システムファイルのクリーンアップ」をクリックします。(図:3参照)
- 5.これらのファイルを完全に削除しますか?というファイルが表示されたら、「ファイルの削除」をクリックします。以上で操作完了です。
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( 図:3 )
復元ポイントの容量を減らす
PCの動作に異常が生じたときなどに予め作成してあった復元ポイントを使ってシステムの修正を図ることができます。ただ、復元ポイントが溜まってしまうとCドライブの容量を圧迫し、それが原因でPCの動作が不安定になることがあります。復元ポイントを保存する領域の使用量の上限に達すると古い順から自動的に復元ポイントが削除されるのですが、OSのシステムの更新ファイルなども増える一方なので、ここでは、最新の復元ポイントだけを残して他の復元ポイントを全て削除する方法をご紹介します。
- 最新の復元ポイント以外を全て削除する
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- 1.タスクバーから、「エクスプローラー」をクリック。
- 2.左側のナビゲーションウィンドウから「PC」をクリックします。
- 3.右ペインからディスククリーンアップを行うドライブ(例:(C:)ドライブ)をクリックして、...(もっと見る)をクリックし、メニューリストの中から「クリーンアップ」をクリックします。
- 4.「ディスククリーンアップ」が表示されます。「削除するファイル」ボックスから削除したくない項目のチェックを外し「システムファイルのクリーンアップ」をクリックします。(図:3参照)
- 5.ポップアップウィンドウで「その他のオプション」をクリックします。
- 6.「システムの復元とシャドウコピー」の欄で「クリーンアップ」のボタンをクリックします。
- 7.「ディスククリーンアップ」の確認ボックスが表示されたら、「削除」ボタンをクリックします。
仮想メモリの容量を最適化する
仮想メモリとは、PCの物理メモリ(RAM)が不足したときにSSDやHDDの一部を使って仮想メモリとして使用する技術のことを指します。これによって、複数のアプリケーションを同時に実行したり、物理メモリの容量を超えるプログラムも実行できるようになります。仮想メモリでは、プログラムは固定サイズのページに分割され、必要な部分だけ物理メモリにロードされ(ページイン)、使われていないページは、SSDやHDDのスワップ領域に一旦移されます。(ページアウト)但し、ページインとページアウトが頻繁に行われると、スラッシングという状態になり、システムのリソースがその処理に取られてしまい、システムのパフォーマンスが低下してプログラムの実行が遅くなることがあります。
容量の大きなソフトを動かしつつ、動画編集の作業を行うなどのマルチタスクを行う際に、「仮想メモリーが不足しています」というメッセージが表示されたことがある人がいるかと思います。これは、物理メモリが対応できる限度を超えて、補助的な役割の仮想メモリが使われていても、その容量が十分でないため、アラートが出ていると思われます。
仮想メモリは、「ページファイル」、「バーチャルメモリ」などとも呼ばれていて、HDDの一部をメモリとして使用した際のファイルのことです。使用しているアプリケーションやファイルは、RAM(物理メモリ)によって処理されますが、PCに搭載されているRAMの上限を超えたメモリ要求については、HDD上の仮想メモリのしくみによって処理されます。PCの物理メモリが不足しているときに、PCがフリーズするのを避けるために、一時的にデータをHDD上の仮想メモリに移動します。ただ、HDDの転送速度は、RAMに比べて遅いので、仮想メモリが使われているときのPCのパフォーマンスは低くなります。
仮想メモリはシステムの詳細設定から容量を変更することができます。以前は物理メモリの容量が少ないPCが多かったため、HDD上の仮想メモリに頼ることがありましたが、最近のPCは物理メモリの容量が多めのものが初めから搭載されているので、仮想メモリの出番は少なくなってきました。PCの動作を速くしたい場合、物理メモリを増やし、HDD上の仮想メモリをオフにするか、容量を少なめに変更することをおすすめします。ページファイルはシステムファイルであるため、隠しファイルになっています。容量を確認する場合は、以下の手順で行います。
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- ページファイルの容量を確認する方法
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- 1.タスクバーからエクスプローラーをクリック
- 2.左側のナビゲーションウィンドウから「PC」をクリックします。
- 3.右ペインからシステムドライブ(ここではCドライブ)をWクリックで開きます。
- 4.エクスプローラ上部の…(もっとみる)をクリックします。
- 5.フォルダーオプションの設定ウィンドウが表示されます。
- 6.「表示」タブを選択し、詳細設定:のボックスの中の「隠しファイル、隠しフォルダー、及び隠しドライブを表示する」のラジオボタンをオンにします。(図:4参照)
- 7.「OK」をクリックして、設定ウィンドウを閉じます。
- 8. フォルダ内に隠しファイルとして存在していた「pagefile.sys」が表示されますので、右クリックして「プロパティ」を選択。容量を確認します。
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(図:4)
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- 仮想メモリの容量を最適化する方法
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- 1.タスクバーからエクスプローラーをクリック
- 2.左側のナビゲーションウィンドウから「PC」をクリックします。
- 3.右ペインからシステムドライブ(ここではCドライブ)をWクリックで開きます。
- 4.エクスプローラ上部の…(もっとみる)をクリックします。
- 5.フォルダーオプションの設定ウィンドウが表示されます。
- 6.「表示」タブを選択し、詳細設定:のボックスの中の「隠しファイル、隠しフォルダー、及び隠しドライブを表示する」のラジオボタンをオンにします。(図:4参照)
- 7.「OK」をクリックして、設定ウィンドウを閉じます。
- 8. フォルダ内に隠しファイルとして存在していた「pagefile.sys」が表示されますので、右クリックして「プロパティ」を選択。容量を確認します。
- メモリ不足やアプリケーションのクラッシュを避けるために推奨される仮想メモリのサイズは物理メモリの1.5倍から2倍くらいです。
- 物理メモリが十分な容量(16GB以上)であれば、仮想メモリを無効にしても問題ありません。
- 内部ストレージがSSDの場合、仮想メモリが頻繁に使われると、SSDの寿命を縮めるおそれがあります。HDDもある場合は、そちらで仮想メモリを設定します。
